Search
加賀ナスのルーツといわれる吉川ナスは、1,000年以上もの歴史を持つ伝統野菜だ。「火が通るまでに時間がかかる分、ふくよかなおいしさを楽しめるナスですよね」と三國シェフもお気に入りの様子。柚子味噌、バター醤油、オリーブオイル×バルサミコなど、どんな調味料とも相性がよい点も魅力だ。三國シェフによると、銀紙に包んでオーブンにいれておくと、旨みがぎゅっと凝縮されておいしく仕上がるのだとか。
焼くと甘みが増すことから、パティシエにも好評な富津金時。三國シェフもやはり、「こういう甘みが強い野菜はデザートに使うのが一番! モンブランやタルトに使うのがいい」と同意見だ。長期間おいしさを維持できる秘密は、「キュアリング」という保存方法。収穫後、土がついたままの状態で、室温35度、湿度90%以上の場所で約90時間保管したのち、室温12度、湿度80%に下げて保存しているのだとか。
北前船時代、寄港地のひとつだった敦賀では、北海道から運ばれたおいしい昆布が、職人たちの手によって様々に加工されていた。とりわけ、熟練の手作業によって薄く削られた手すきのおぼろ昆布は重宝され、今では全国の85%もの生産を担っている。「昆布のぬるぬるは身体にもとてもいいからね」と三國シェフも太鼓判を押すとおり、食物繊維豊富なぬめり成分を摂取することで、大腸がんやポリープなどの予防にも役立ちそう。