以前は日本人のがん死亡の第1位は胃がんでしたが、徐々に減少し、2020年には胃がんは男性のがん死亡の第2位、女性では第5位です。(出典:公益財団法人 がん研究振興財団 がんの統計2022)
ピロリ菌だと言われています。 ピロリ菌は胃酸のある胃の中にも住める細菌です。ピロリ菌が口から入ると、私たちの免疫力で排除することができます。しかしながら生後5歳頃までは免疫力が十分でないため胃の中に住み着き、年数を重ねると慢性胃炎となって、胃がんができることがあります。
中高年では半数以上の人がピロリ菌に感染しています。 一方で、最近の子供たちにはほとんど感染者がいません。従って、将来的には胃がん患者が激減すると考えられています。
ピロリ菌に感染していても、全員が胃がんになるわけではありません。ピロリ菌に、塩分、喫煙、糖尿病が加わると胃がんの危険性がさらに高まることがわかっています。
除菌治療への期待:平成25年2月にピロリ菌感染慢性胃炎に対するピロリ菌の除菌治療が保険適応になりました。まだ証拠は不十分ですが、ピロリ菌を除菌すると、胃がんの危険が大幅に下がることが期待されます。
方法 | バリウム検査(レントゲン検査)、内視鏡検査 |
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対象年齢と検診間隔 | 50歳以上、2年に1回 |