肺がん死亡は急速に増加しており、2020年には肺がん死亡は男性のがんの中では第1位、女性でも第2位です。(出典:公益財団法人 がん研究振興財団 がんの統計2022)
肺がんの原因は何と言ってもタバコです。自分自身がタバコを吸うと肺がんの危険性が約4倍になり、自分自身では吸わなくても他人のタバコの煙を吸い込む(受動喫煙)ことによっても肺がんになります。他に、アスベスト等の職業性、大気汚染も肺がんの危険を高めます。
早期の肺がんには自覚症状はありませんが、肺がんに特徴的な症状としては血痰があげられます。
肺がんは治りにくいがんの代表です。胃がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がんと違って、全体として治る確率は4割に過ぎません。ですから、早期発見・早期治療、さらに、肺がんにならないように禁煙に努めることが重要です。
方法 | 胸部X線検査、ハイリスク者では喀痰細胞診を追加 (ハイリスク者とは) ・年齢50歳以上で喫煙指数(1日の本数×年数)600以上の者 ・その他職業性など高危険群と考えられる者 |
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対象年齢と検診間隔 | 40歳以上、毎年 |
胸部X線検査よりも精度の高い方法として、CT検査の有効性を調べる研究が進行中です。
CTでは命に影響しないような極早期の肺がんが多々見つかるため、検診に有効か否か判定するには研究が必要です