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福井県で水揚げされるズワイガニの雄を「越前がに」といい、毎年11月6日に漁が解禁になります。
漁場が非常に近いため日帰り漁が可能となり、生きたまま港で水揚げされます。ほのかな甘みがあり、身が引き締まったその味は至高と呼ぶにふさわしく、多くの美食家たちに愛されています。
地元では雄を「ズワイ」、雌を「セイコ」と呼び、セイコの内子(卵巣)は誰でもやみつきになる極上の珍味です。
また、何度も脱皮を繰り返し成長する越前がにの“脱皮したばかりのかに”を「水がに」と呼びます。水分を多く含み、とても甘くてジューシー!殻が柔らかで食べやすく、食べる時に「ずぼっ」という音が出ることから地元では『ずぼがに』と呼ばれ大人気です。
品質や評価の高い農林水産物・食品を国が保護する「地理的表示(GI)保護制度」。平成30年9月27日、ズワイガニとして全国で初めて「越前がに」が登録されました。
重さ1.3kg以上、甲羅の幅14.5cm以上、爪の幅3cm以上のものを選別。最上級の新ブランド「越前がに極(きわみ)」として平成27年度に認定。越前がにの証である従来のタグのダブルタグが目印です。
福井県若狭湾沿岸は、日本のトラフグ養殖の最北地に位置します。
日本海の荒波にもまれて育ったトラフグは、美味で天然のふぐにもひけをとらず、「若狭ふぐ」のブランドで食されています。水温が低くじっくり育つため、身が締まり脂の乗りがよいことが特徴です。てっさ(刺身)、てっちり、唐揚げ、ひれ酒など楽しみ方はバラエティに富んでおります。
若狭かれいとは通称で、正式名称はヤナギムシガレイといいます。若狭かれいの最もおいしい食べ方は「一夜干し」で、その作り方は、新鮮な若狭かれいに淡塩を施し、串に刺して、一晩日陰干しにするという単純なものです。
日本海の港町に吹きつける冷たく、乾いた夜風が、淡泊で上品な甘味すら感じられる絶妙な味を作り出します。
おおい町の冬の風物詩は、猪の肉を使った「ぼたん鍋」。11月に入るとわな猟と銃猟がそれぞれに解禁され、地元でとれる脂ののった上質な猪肉をぼたんの花にみたて、新鮮な状態で宿自慢のオリジナル味噌で野菜などと一緒に熱々の鍋で食べます。
福井県人に冬のお菓子と聞けば、多くの人が「水ようかん」というほど昔から定着しています。
ほど良い甘さで、さっぱりした水ようかんは、福井の冬の定番スイーツです。