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「人口10万人当たりの社長輩出数」が全国トップである福井県。これは出身地別社長数を各都道府県の人口と照らし合わせ、人口10万人あたり何人の社長が出ているかを調べたもので、最新の平成27年(2015)の調査まで34年連続で日本一の座を守り続けている。伊藤忠商事元社長の小林栄三氏、本田技研工業元社長の吉野浩行氏なども福井出身であり、人口約80万人の県でありながら、世界に進出する大企業の社長も多い。
「油揚げ消費量日本一」の福井県では、全国平均と比べて約2倍もの油揚げ消費量がある。油揚げは浄土真宗の報恩講での昼食や、永平寺の精進料理で欠かせない食材であり、信仰厚い福井県民にとって馴染みの深い食材。それがいつしか一般家庭にも日常的な食材として浸透していったと言われている。食パンほどある大きな厚揚げを香ばしく焼き上げおろし醤油で食べる「厚揚げ焼」は、福井人には欠かせない定番料理の一つ。
「人口一人あたりの個人貸出冊数」が4年連続で全国一位(平成27年度現在)となった福井県立図書館。1.044冊という結果は、県民すべてが年間1冊以上県立図書館の本を借りている計算となり、1冊を超えているのは全国で福井県のみ。また、入館者数(人口比)でも県立図書館は全国第二位となっており、世間では読書離れと言われている中、読書好きの県民が多いことが数値にも表れてきている。
見通しの悪い交差点やカーブなどで、いつも何気なく目にするカーブミラー(道路反射鏡)。その生産量が全国で一番多いのが福井県である。その種類は、汚れにくいチタンコーティングや曇り防止機能が付いたもの、耐衝撃性を強化したものなどさまざま。全国各地のあらゆる危険な場所で、福井生まれのカーブミラーが私たちの安全を守り続けている。
福井県はハープの生産台数日本一。永平寺町にある『青山ハープ』だけが日本で唯一ハープを生産している。世界でみても第二位の生産台数を誇り、そのシェアはなんと約20%にも達する。世界的にも量産しているのが少ない楽器であるが、福井県では年間にグランドハープ約200台、アイリッシュハープ約600台が生産されている。
出荷額日本一である福井県のメガネフレーム。その国内シェアは9割を超えており、まさに福井は日本におけるめがねの聖地と呼ぶにふさわしい。海外でのシェアも高級フレームを中心に約2割にものぼり、「デザインのイタリア」「価格の中国」に並び「技術・品質の日本」として世界三大産地の一つに数えられている。
福井県の越前和紙はその耐久性が千年とも言われ、名工たちから受け継がれてきた高度技術が和紙産業を支えている。手漉きでは全国トップの出荷額で、現在は時代に合った商品の開発にも力を注ぎ、用途やデザインに合わせた和紙も提案している。その品質、種類の豊富さにおいて、名実ともに日本一の和紙の産地といえる。
「全国学力テスト」においては、中学校で見事1位、また、「全国体力テスト」においては、小中学生男女ともに全国1位(どちらも2015年:文部科学省)! まさに文武両道の結果を残している背景には、県独自の教育政策だけでなく、しっかりとした生活習慣があることも調査から明らかになっている。まさに「教育県福井」と呼ぶにふさわしい環境が、学校・家庭・地域に整っているといえる。