子宮頸がん、乳がんの多くは、ゆっくり進行するから、2年に1度の受診でもがんを早期発見することが可能なんだ。また、安全な範囲内で検診間隔を延ばして、より多くの人にがん検診を受けてもらえるようにしているよ。
集団検診も個別がん検診も費用は同じで、1つのがん検診の費用は、1,000円以下だね。市町によっては無料のところもあるから、確認してね。大腸がん、乳がん、子宮がんなら、年齢によっては無料クーポンがあるよ。
集団検診は日程や場所が決まっていて、検診バスで受けるんだ。個別がん検診は、自分の都合に合わせて、医療機関を選んで受けられるんだよ。ただし、医療機関によっては、全てのがん検診を受けられない場合もあるから、事前に確認が必要だよ。
タバコ、肥満や運動不足、アルコールが主な要因だね。他に忘れてはいけないのが年齢。私たちは誰でも、年をとればがんの危険性が高くなるよ。「私はがんにならない」と自信を持って言える人はいないということだね。
大腸がん、乳がんには遺伝するものもあるよ。親・兄弟姉妹の中に大腸がんが2人。あるいは乳がんが2人以上いると遺伝が疑わしい。でもそんな人はほとんどいないよね。だから、がんに遺伝はないと思っていても良いよ。
確かにたかが便の検査だけど、想像以上に正確で、繰り返し検査を受けると約8割のがんを見つけられるよ。しかも痛くも痒くもないしね。要精密検査の通知が届いたら、大腸の内視鏡検査で精密検査が必要なんだ。精密検査が必要だと診断された人のうち、おおよそ20人に1人に大腸がんが見つかるよ。
そうなんだ。でも、便を採った時には血液が混じっていても温度の高いところに置いておくと、検査する頃には便の中の血液が消えてしまって、大腸がんが見つけられないこともあるんだ。だから、1日目の便を採ったらすぐに冷蔵庫に保存し、2日目の便を採ったらすぐに提出することが重要だよ。
大腸がんがあって便に出血している場合でも、便には血液の混じっているところと混じっていないところがあるからだよ。だから便の表面をまんべんなく擦って検査する必要があるんだ。とる量は、量が多すぎても少なすぎても、いい結果が出ないからだよ。
便の検査をもう一回行うのは絶対にダメ。便潜血が陽性になったら、必ず大腸全体を内視鏡で調べる必要があるよ。陽性の原因にはがんだけでなく、ポリープや潰瘍性大腸炎などもあり、それぞれ治療法が異なるんだ。もちろん、異常がない場合もあるよ。
喫煙者の肺がんは肺門部と言って太い血管のあるところにできることが多いけど、バックが白いために白い肺がんが見つけにくいからだよ。喀痰の検査を追加すると、X線写真ではわからない肺がんを見つけることもできるんだ。